羊毛を手で紡いで糸にする「ホームスパン」や、着物や布団などの古布を裂いて再利用する「裂き織」など、昔ながらの布織物の技術が今も受け継がれている岩手。手仕事ならではの素朴で優しい風合いと、使うほどに柔らかくなっていく肌触りが魅力です。ベーシックなものから、トレンドを取り入れたものまでいろんなアイテムがありますよ。

世界に誇る、岩手の手織物

今や、全国生産額の約8割を占める岩手のホームスパン。元々は英国のスコットランドやアイルランドが発祥ですが、明治時代にイギリス人宣教師によって伝わったと言われています。今では英国でもほとんど生産されなくなったそうですが、岩手にはいくつかの工房があり、中にはパリコレに登場したものも。ちなみに、裂き織工房「幸呼来Japan」の裂き織も、「アンリアレイジ」「オニツカタイガー」など数々のブランドとコラボしているんですよ。

地元民の声

ホームスパンのストールを何年も愛用しています。色合いや生地の優しい風合いが好き。いつか、ホームスパンの生地でジャケットやコートを仕立てるのが夢です。

「裂き織」って、ちょっと古臭いイメージだったけど、今はおしゃれなものが出てますよね。布の有効利用という面からもエコだし、大事にしたい文化だなと思います。

幸呼来JAPAN 裂き織ランチョンマット(2,530円)

KANEIRI STANDARD STORE

本館1F

東北に伝わる裂き織の技術を、現代のニーズに合わせ商品化。岩手を代表する夏祭り「盛岡さんさ踊り」の浴衣を使った裂き織製品です。今までの裂き織にはなかったカラフルなチェックパターンはポップで親しみやすく、インテリアにも合わせやすいと好評。障害のあるスタッフも優秀な作り手として生産に関わっている、エコでエシカルなプロダクトです。

mää-mää homespun ホームスパン製品(2,750円~)

5858koyakoya

本館1F

「mää-mää homespun(めーめーホームスパン)」は、糸づくり(羊毛の洗い、染め、紡ぎ)を主に担当するkayokoさんと、仕上げ(デザイン、織り)を主に担当するtsugumiさんによるホームスパンブランド。「2人自身が身に着けたいと思う、丁寧な日常に寄り添う品」が作品づくりのモットーで、アイテムに合わせ選りすぐった羊毛で紡ぐ糸(スパン)とモダンなカラーリングが魅力です。